2011/05/23

エジプト・南サッカラの新王国時代の高官墓が観光地としてオープン


ホルエムヘブ墓のトゥーム・チャペル内部
本日23日の現地時間9:30に、エジプト、メンフィス・ネクロポリスの一画、南サッカラの新王国時代の墓が観光客に公開される。

墓はトゥーム・チャペル(神殿型貴族墓、神殿型平地墓とも訳される、新王国時代の高官墓)と呼ばれる形式のもので、ツタンカーメン王時代の宝庫長を勤めたマヤという人物の墓や、当時将軍でその後ファラオにもなったホルエムヘブの墓が含まれている。


メンフィスは古代エジプトの古王国時代から首都として栄えた都市であり、その西側の砂漠上には数多くのピラミッドが造営された。
メンフィスの中心的な都市域はサッカラにあり、メンフィスの主神であったプタハ神の神殿をはじめとし、古代エジプト王朝の始まりから終焉にかけての数々の遺構・遺物が発見されている。

この地域は「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」として1979年に世界遺産に登録されている。
日本の早稲田隊が調査をしている、ギザの第2の太陽の船、アブ・シール南丘陵遺跡、ダハシュール北遺跡もこの地域に含まれる。
また、関西大学がエジプトと合同でイドゥートという人物のマスタバの保存修復プロジェクトを行っているが、そのマスタバもサッカラに位置している。

The Ministry of State for Antiquities will open the New Kingdom Cemetery at South Saqqara Tomorrow

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