2012/04/20

マルコ・ポーロはウソツキではなかった? 新たな見解

「東方見聞録」を書いたヴェネツィアの商人マルコ・ポーロは、実は中国まで来ていなかったという説があり、アルケオニュースでも以前に取り上げたことがある。
「マルコ・ポーロは東方に来ていなかった」説
マルコ・ポーロの肖像
しかし、ドイツ・テュービンゲン大学のHans Ulrich Vogel教授が中国側にある資料を精査した結果、マルコ・ポーロは実際に中国を訪れていたことを改めて唱えた。

2012/04/18

タイタニック号の残骸に残る遺体

1912年にイギリス・サウスサンプトンからニューヨークへ向けて出発したタイタニック号が沈没して、100年になる。
100年を経た今、タイタニック号はユネスコによる水中文化遺産として認められるようになった。
3600mの海底にある遺品の靴 Credit: AP Photo/Institute for Exploration, Center for Archaeological Oceanography/University of Rhode Island/NOAA Office of Ocean Exploration
タイタニック号の残骸がある場所には、まだ海底の泥の中に遺体が残っている可能性が指摘されている。

2012/04/06

人間に解体された?1万年以上前のマンモス発見

シベリアの北極海沿岸で発見された子どものマンモスに、人間によって解体された痕跡があることが分かった。
発見されたマンモス「ユカ」 Credit: F Latreille/Mammuthus/MCE
良好な保存状態で発見されたこのマンモスは、「ユカ(Yuka)」と名付けられた。
少なくとも1万年前のもので、この地域の人間活動との関わりを示す遺体は初の事例だという。

2012/04/04

エジプトの「インディ・ジョーンズ」ザヒ・ハワス氏告発される

エジプトの「インディ・ジョーンズ」こと、ザヒ・ハワス氏(前考古省大臣)がアメリカ地理学協会(American Geographical Society)との間で1700万ドルに及ぶ不正取引があり、その資金を私的に利用した疑いで告発されたことを、エジプトの検察が報じた。
ザヒ・ハワス氏とクフ王のピラミッド CREDIT:Ahram Online
検察長官のAbdel Meguid Mahmoud氏は、ザヒ・ハワス前考古省大臣が公的な金を使用し、アメリカとオーストラリアで行われたツタンカーメンに関する展覧会のために考古遺物を不正に持ち出したとして糾弾した、とエジプトのアハラム・オンラインで報じられている。

2012/04/03

古代ペルーの伝説に登場する英雄は実在した?史実性を考古学から探る

1530年にスペイン人がペルーを訪れ、文字がもたらされるよりも前の時代には、古代ペルーの伝説は口承を専門とする者によって、世代を超えて伝えられていた。彼らは、伝説の英雄と悪者達の物語を完璧に伝えることができるよう、訓練されていたという。

これらの物語の中でも特筆すべきは「ナイムラップ」の伝説である。ナイムラップは北部ペルーのランバイエケ周辺を支配した王朝を築いた伝説上の人物である。
ナイムラップを表した図像
伝説によると、ナイムラップはバルサの筏の大船団に、正室と多くの側室を含む側近達とともにやってきた。

2012/04/02

イラク南部で発見された墓 シュメール文明期の王族の可能性

イタリアの調査隊がイラク南部で紀元前3千年紀の墓を発見した。
場所は古代の都市ウルから20kmほどの所にあるアブ・トベイラ(Abu Tbeirah)であり、南メソポタミアで繁栄したシュメール文明に関する有用な考古学的証拠を提供してくれるという。
イタリア隊によって発見された墓 Credit: ADNKronos
墓には若い男性の埋葬があり、衣服はカーネリアン製のビーズで装飾されていたことから、王族のものである可能性が指摘されている。
カーネリアンは、青銅器時代に宝石や装飾に広く使われていた半貴石である。