2012/04/04

エジプトの「インディ・ジョーンズ」ザヒ・ハワス氏告発される

エジプトの「インディ・ジョーンズ」こと、ザヒ・ハワス氏(前考古省大臣)がアメリカ地理学協会(American Geographical Society)との間で1700万ドルに及ぶ不正取引があり、その資金を私的に利用した疑いで告発されたことを、エジプトの検察が報じた。
ザヒ・ハワス氏とクフ王のピラミッド CREDIT:Ahram Online
検察長官のAbdel Meguid Mahmoud氏は、ザヒ・ハワス前考古省大臣が公的な金を使用し、アメリカとオーストラリアで行われたツタンカーメンに関する展覧会のために考古遺物を不正に持ち出したとして糾弾した、とエジプトのアハラム・オンラインで報じられている。

ザヒ・ハワス氏が行った取引は、2003年にエジプト考古学博物館の143点の遺物をアメリカ・ワシントンへ運び、展示したというもの。
取引は秘密にされ、考古遺物を保護する法律に抵触していたという。

エジプトの考古遺跡の長官Nour El-Din Abdul-Samad氏は、遺物を博物館に返還するよう要請しているという。

ハワス氏はテレビの取材で、アメリカ地理学協会とツタンカーメン展の件で1700万ドルの取引があったことを認めた。
得られた資金はムバラク前大統領の妻スーザン・ムバラクが運営する組織へ寄付された。
スーザン・ムバラク氏の組織は公的なものではないため、当時考古大臣であったハワス氏は、私的な組織に対して資金を募ることを法的に認められていなかった。

ザヒ・ハワス氏はインディ・ジョーンズのような帽子がトレードマークであり、考古学者として日本の番組にもたびたび出演していた。
現在大阪で行われているツタンカーメン展でも、監修者として名前が入っている。

本紙の記事:「ツタンカーメン展」が大阪で開催中

Egypt's Indiana Jones facing charges


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