2011/05/17

ギリシア・デロス島の遺跡整備計画策定

デロス島の遺跡
ギリシアの聖なる島「デロス島」はギリシアの中でも特に重要な遺跡として、世界遺産にも登録されている。

このデロス島の復元と管理の事業が実施されることが正式に決まった。
1873年からこの島で発掘を行ってきた、フランスの考古学研究所による提案がギリシアの考古会議で受け入れられた模様。

デロス島はギリシア神話のアポロ神、アルテミス神の生誕地として、両神の神殿があり、聖地とされていた。
かつてはヘレニズム文化の宗教的、芸術的、商業的な中心地として栄えた。

また、アケメネス朝ペルシアの脅威に備えて、紀元前478年に古代アテナイを中心に結成されたデロス同盟が結ばれている。
ポリス(都市国家)間の軍事同盟で、イオニア地方など主にエーゲ海の諸ポリスが参加した。
デロス島では代表会議が開かれ、同盟に加わる各ポリスが意見を表明し、拠出された資産を同島におかれた金庫で共同管理していた。

1990年にはユネスコによって世界遺産に登録されており、「地中海の国際的な一大貿易港のイメージを伝えている」という評価がなされている。

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