2011/04/13

インドでドルメンを発見

インドのデカン大学の考古学者が、ナグプール(Nagpur)から150kmにあるチャンドラプール(Chandrapur)付近の村シャンカルプール(Shankarpur)で、巨石文化時代(紀元前3世紀)または鉄器時代の4つのドルメンを発見した。

このような形式の埋葬は遺跡が位置する州ではきわめて稀であり、ドルメンの内の1つはインドでも最も大きいと報道されており、重要な発見となっている。



ドルメンとは支石墓とも呼ばれ、2つまたはそれ以上の直立した石の上に大きい平坦な石を載せた構造をした墓であり、埋葬が行われた場所の上に建てられる。新石器時代から初期金属器時代にかけて、世界各地で見られる巨石墓の一種である。

インドでは、こうした構造物はカルナタカやケララなどの南部の州で主に発見される。

発掘を指揮しているデカン大学のkanti Pawar氏は次のように述べている。「ヴィダルバ(Vidarbha)地域では、一般的な埋葬形態はストーン・サークルであり、ナグプールとバンダーラ(Bhandara)地域で数多く発見されている。ドルメンはマハラシュトラ(Maharashtra)ではきわめて稀な埋葬のタイプ。この国のさまざまな機関が行っている調査では、巨石文化期の埋葬はストーン・サークルによるものが大半である」
発掘は昨年12月に開始され、ドルメンの発掘は3月に行われた。

4つのドルメンの中で、1基だけが良好な状態であった。残りの3つは自然または人の手による撹乱によって荒らされていた。良好な状態で発見された1基が、インドで最大とされたものである。

デカン大学のチームはほかにもいくつかの道具、コイン、人骨、銅製とガラス製のバングル(装飾用に付ける留め金のない腕輪または足輪)、鉄器、焼成レンガなどを発見した。Pawar氏によると、焼成レンガはユニークな遺物であり、これまでのところ巨石墓で焼成レンガが発見された例は知られていないとのこと。

元記事
Archaeologists discover dolmens at Shankarpur

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