2011/08/19

北部イスラエルでヘラクレスの像を発見


北部イスラエルで、0.5mの白大理石のヘラクレス像が発見された。
ローマ様式の浴場のアルコーブ(壁のへこみ)に飾られていたものと考えられている。
紀元後2世紀に年代づけられるもので、極めて質の高いものだという。

イスラエル考古庁のWalid Atrash博士は「この彫像は普通とは異なり、小さい。この時期の神を表した彫像の多くは等身大だ。これは特別なものなのだろう」と述べている。

棍棒に寄りかかり、ネメアの獅子の皮をかけた姿で描かれている。
ヘラクレスの12の難行の内、最初のものがネメアの獅子を倒すことだった。

ゼウス神と人間アルクメーネーの子であるヘラクレスは、自らの狂気によって妻と3人の子供を死に追いやったことをつぐなうために、ミケーネの王エウリュステウスに12の難行を命じられたのである。

彫像はホルバット・タルベネットという場所で、イズレエル渓谷を通ってハイファとヨルダン国境のベト・シェアンを結ぶ新しい鉄道の施設中に発見された。
最近発掘が開始され、今後も数多くの考古学的発見が期待できる。

A Rare Statue of Hercules was Found at Horvat Tarbenet in the Jezreel Valley


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