2011/08/18

アフロディーテ像と神の眼のモザイク出土 トルコ・デニズリ県


トルコ・デニズリ県は付近の温泉石灰華段丘の丘陵地で世界遺産のパムッカレやローマ帝国の温泉保養地ヒエラポリス遺跡、リュコスのラオディケアなどの自然・文化遺産がある場所である。
この地域で2つの遺跡から重要な発見があった。
トルコ・ラオディケアの遺跡
カレ地区はアレクサンドロス大王の側近が建設したとされるタバエの城塞がある。
カレ地区での発掘調査で、アフロディーテがモチーフと考えられるローマ時代の彫像が偶然見つかった。

一方で、ラオディケアの教会では1600年前のモザイクが発見された。
モザイクのデザインは神の眼を象徴するものだという。
調査隊長を務めるBozkurt Ersoy氏によると、アフロディーテの彫像はタバエのローマ時代の貯水池を発掘している際に発見された。
ここでは青銅と大理石製の彫像の断片が以前にも発見されていた。
「これらは非常に価値の高い発見だ。アフロディーテの彫像は珍しく、これに比する遺物はない」
「これは初期のヘレニズム期のもので、紀元前4世紀の後半に年代づけられる。しかしながら、今の段階ではこの像がローマ時代のもののコピーである可能性は捨てきれない。他の彫像は、紀元後3世紀に年代づけられるものだ」

古代の都市ラオディケアから出土したモザイクは、現在復元が行われている3つの教会の内の1つから発見された。
ラオディケアの発掘を指揮している Celal Şimşek氏によると、現在行っている発掘は毎日のように歴史的に価値のある発見があるという。
神の眼を象徴するこのモザイクは、特に重要な発見だそうだ。

Denizli strikes gold with archaeological discoveries


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