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2013/01/16

ローマ時代のポンペイには2階にトイレがあった!

イタリア・ナポリの近郊にあった古代都市ポンペイは、紀元後79年のヴェスビオ火山の噴火による火砕流で、一瞬にして地中深くに埋まってしまった。その後町18世紀に至るまで地中に没したままであったことが原因で、古代ローマの都市の様子がそのままの状態で残されていた。
テーブルには食器がそのまま置かれていたり、壁のフレスコ画が良好な状態で残されているなど、当時の町や生活の様子を知るための稀有な遺跡であり、世界遺産にも登録されている。
ポンペイの遺跡。背後にはヴェスビオ火山が見える。
このポンペイ遺跡には、どうやら2階にもトイレが備えられていたらしい。
2階建ての住居があったことは知られているが、2階まで残っている例は多くはない。
しかし、2階に続いていた垂直方向のパイプが残っており、トイレが上の階に存在していたらしいことがわかってきた。

2012/04/03

古代ペルーの伝説に登場する英雄は実在した?史実性を考古学から探る

1530年にスペイン人がペルーを訪れ、文字がもたらされるよりも前の時代には、古代ペルーの伝説は口承を専門とする者によって、世代を超えて伝えられていた。彼らは、伝説の英雄と悪者達の物語を完璧に伝えることができるよう、訓練されていたという。

これらの物語の中でも特筆すべきは「ナイムラップ」の伝説である。ナイムラップは北部ペルーのランバイエケ周辺を支配した王朝を築いた伝説上の人物である。
ナイムラップを表した図像
伝説によると、ナイムラップはバルサの筏の大船団に、正室と多くの側室を含む側近達とともにやってきた。

2012/03/18

「インカ帝国展」が東京・上野の国立科学博物館で開催中

マチュピチュが再発見されてから100年経った今年、東京・上野の国立科学博物館で「インカ帝国展」が開催されている。
3月10日(土)に始まり、6月24日(日)まで行われる。
世界遺産・マチュピチュ
考古遺物およそ160点を展示するほか、マチュピチュ遺跡を再現した3D映像の上映が行われる。
開館時間は9時~17時。入場料は、一般・大学生=1,400円、小・中・高校生=500円。

2012/02/28

メソポタミアの古代都市ウルの地で神殿跡を発見

イラクにある古代メソポタミアのシュメール人の都市、ウルで紀元前2500年の神殿が発見された。
これまでに、神殿の壁と同時代の墓が多数出土している。
現在のウルの風景
シュメール人の文明は現在のイラク南部を中心に栄え、ウルはその中でも極めて重要な都市であった。

2012/02/13

幻の王国「Tuwana」の大遺跡を発見 トルコ

トルコ、カッパドキアの南部にあるキニク・ホユック(Kınık Höyük)で、文献でしか確認されていなったツワナ(Tuwana, Tyana)の広大な遺跡が発見された。
この発見は、イスタンブールで行われた記者会見で、イタリアパヴィア大学とニューヨーク大学の合同調査隊を率いているイタリア人考古学者、Lorenzo d'Alfonso氏によって発表された。
カッパドキア南部の風景(背後に見えるのはトロス山脈)
Credit: Department of Antiquities, Orientalistic Studies, Pavia University

遺跡は紀元前1千年紀の最初の時期にあたるという。
ツワナはこれまで象形文字やアッシリア帝国のいくつかの文献でしか言及されていなかった国であり、その存在が考古学的に確認されたのは初めてのことだ。

2012/02/06

地下鉄工事で発見された膨大な遺跡の数々 ギリシア・テッサロニキ

ギリシア、テッサロニキの地下鉄工事で、2000年以上の期間に渡る膨大な量の遺構と遺跡が発見されている。
発掘現場の一部 Credit: Greek Reporter
内容は金製品からベンチ、日々の生活に使われていた遺物、教会の遺構など様々だ。
この地域は紀元前4世紀にアレクサンドロス大王によって創建されて以来、現在にいたるまでコンスタントに居住が行われており、多種多様な文化、時代による歴史の「モザイク」が掘りだされたのである。

2012/01/30

失われたメロエ王国時代の宮殿を再発見 スーダン

スーダンのヴァド・ボン・ナガという町の近くにある遺跡で、チェコの調査隊がメロエ王国時代の神殿を再発見した。
遺跡はハルツームから130km北にある。
19世紀初頭にヨーロッパの旅行者が神殿の遺跡を見ていたのだが、その後砂漠に埋もれてしまっていたという。
写真は同じ地域で2011年に行われたアマニシャケトの宮殿の発掘のもの Credit: Prague Post

2011/10/12

デジタル技術で甦る海に沈んだ都市 ギリシア・パヴロペトリ

 庭付き一棟二軒の家、庭に干された服、壁や道路・・ギリシア南東岸にあった青銅器時代の郊外の都市パヴロペトリの姿が、デジタル技術を駆使して3次元で甦った。
パヴロペトリは海中から発見された5000年前の都市であり、道路、建物、墓を含めた街全体の構造が、ほぼ完全な姿で残されていた稀有な例である。
街への居住は紀元前2800年頃から開始され、海中に沈んだのは紀元前1000年頃と考えられている。

2011/09/27

トルコ・イズミルでローマ時代の豪邸跡が見つかる

トルコ・エーゲ海湾岸のイズミルで2000年前のローマ時代の豪華な邸宅が発見された。
邸宅は古代の都市スミュルナに位置しており、広さは400平方メートル、多くの部屋、浴室、キッチンなどがあった。

「多数の部屋、浴室、キッチンの存在は、この家に富裕層の人々が奴隷とともに住んでいたことを示しているようだ。発掘の過程で、彼らのライフスタイルの詳細を数多く見ることができた」と発掘を指揮する考古学者Akın Ersoy氏は語っている。

2011/09/15

楽器、サイコロが出土・・・イラン、ゴハル・テペ遺跡の近年の調査成果


2005年にイランのマーザンダーラン州にあるゴハル・テペ(Gohar-Tappeh)遺跡で発見された遺物が、クラリネットのような楽器であることが判明した。
ゴハル・テペ遺跡
さらに、最近では博打のゲームに使われたサイコロが遺跡から発見されている。

マーザンダーランでは一般的な楽器であり、墓の中で女性の人骨のそばから見つかったと発掘チームのリーダーである Ali Mahforuzi氏は述べている。

2011/08/23

トルコの古代都市トロスで古代ローマ皇帝の彫像を発見


トルコ・ムーラ県のフェトヒエにある古代の都市トロス遺跡で古代ローマの皇帝達の彫像が発見された。

発掘を指揮しているTaner Korkut氏によると、発見された彫像はハドリアヌス、アントニウス・ピウスと娘の小ファウスティナ、マルクス・アウレリウス、女神イシスなどのものがあった。

2011/08/18

トルコ南西部でヘレニズム期の劇場を発見


トルコ・マグラ県の南西にあるボドラム(Bodrum)で紀元前400年に建設された古代の劇場が発見された。

トルコ・ウルダグ大学考古学科のDerya Sahin博士によると、劇場は古代ギリシアの都市ミンドスの発掘中に確認されたもの。
劇場はヘレニズム期に属するもので、巨大なものであるとSahin博士は述べている。

アフロディーテ像と神の眼のモザイク出土 トルコ・デニズリ県


トルコ・デニズリ県は付近の温泉石灰華段丘の丘陵地で世界遺産のパムッカレやローマ帝国の温泉保養地ヒエラポリス遺跡、リュコスのラオディケアなどの自然・文化遺産がある場所である。
この地域で2つの遺跡から重要な発見があった。
トルコ・ラオディケアの遺跡
カレ地区はアレクサンドロス大王の側近が建設したとされるタバエの城塞がある。
カレ地区での発掘調査で、アフロディーテがモチーフと考えられるローマ時代の彫像が偶然見つかった。

一方で、ラオディケアの教会では1600年前のモザイクが発見された。
モザイクのデザインは神の眼を象徴するものだという。

2011/08/10

スーダンの古代都市メロエで最古の建造物を発見 初期の宮殿か

世界遺産となったスーダンの古代都市メロエで、建造物の遺構が発見された。
発見された構造物は一部しか明らかになっていないが、おそらく古代の王宮と思われるもので、後世の王宮の下から発見された。
この構造物は、これまでにメロエで発見されている建造物の中でも古い段階のものだという。
CREDIT: Royal Ontario Museum

メロエは2000年間にわたってナイル川流域に栄えたクシュ王国の首都であった。
クシュ王国は紀元前8世紀から紀元後4世紀にかけて栄え、一時はエジプトを含め、ナイル川流域の地中海沿岸部からアフリカ中央部にかけて支配した強大な国だった。
クシュ王国の王は古代エジプト第25王朝のファラオとして君臨し、紀元前671年にアッシリアのエサルハドン王によって追い出されるまで、約1世紀にわたってエジプトを支配した。
メロエの人々はピラミッドを築いており、メロエ文字と呼ばれる、現在でも完全には解読されていない文字を用いていた。

2011/08/06

世界遺産の要塞都市ゴールでオランダ統治時代の部屋を発見 スリランカ


スリランカ南西の先端部にあるオランダ植民地時代の城塞都市ゴールで、これまで知られていなかった部屋が発見された。
部屋は時計塔の基礎の下にあり、何世紀にも渡って密閉されたままの状態だった。
要塞都市ゴールの空からの写真
牢獄、もしくは武器庫として使用されたと考えられている。
部屋の中には2つの個室があり、壁はサンゴ、石灰、粘土によって作られていた。

2011/08/03

イラン南東部でアケメネス朝ペルシア帝国の宮殿を発見


イラン南東部のシスタン・バルチェスタン州にあるダハナ・ゴラマン(Dahaneh Gholaman)遺跡でアケメネス朝(紀元前550~前330年)の宮殿が発見された。
発見された宮殿跡 Credit: Press TV
世界遺産になっているペルセポリス(タフテ・ジャムシード)やパサルダガダエのアケメネス朝の宮殿とダハナ・ゴラマン遺跡の構造物を比較することで、アケメネス朝時代のものであるということがわかった、と発掘の主任を務めるKourosh Mohammadkhani氏が述べている。

2011/07/29

聖書の古代都市ガトで祭壇が発見される


聖書に登場するペリシテ人の都市ガトがあった場所と考えられている、イスラエルのテル・アル=サフィ遺跡で、紀元前9世紀の石製の祭壇が発見された。
同時代のユダヤ教徒の祭壇を思わせるもので、何世紀も争いあっていたペリシテ人とユダヤ人の間に文化的な共通性があったことを示している。
祭壇発掘の様子

祭壇は高さ約1m、幅約0.5m、奥行0.5m。
バル・イラン大学のAren Maeir博士の調査チームによって発見された。
最も特徴的な部分は正面にある2本の角と中央にある蛇腹である。
形状は聖書にあるユダヤ教の祭壇に関する記述を連想させるものだが、一番顕著な違いは、ユダヤ人の神殿にあった祭壇は角が4本とされており、ガトのものは2本である点だ。

2011/07/15

ギリシアのオリンピア崩壊の原因は巨大津波だった 新説の登場

ギリシアのペロポネソス半島にある古代都市オリンピアは有名なゼウス神殿がかつてあった場所であり、古代ギリシアのオリンピック競技の開催地であった。
このオリンピアはこれまで地震と河川の氾濫によって崩壊したとこれまで考えられてきたが、実は内陸部にまで及ぶ津波が繰り返し押し寄せたのが崩壊の原因である、という説が提出された。
ドイツ隊によるオリンピア発掘の様子
オリンピアの津波による崩壊説は、ドイツのヨハンネス・グーテンベルグ大学地理学研究所のAndreas Vött教授によるもの。
Vött教授とその研究チームは、過去11000年間の地中海東部の沿岸部で起こった古代の津波を研究しており、そのプロジェクトの一環としてオリンピア遺跡で調査を行った。
教授の報告では、地形学的、堆積学的な見地から、オリンピアとその周辺は津波によって破壊されたことが示されているという。

2011/07/11

旧約聖書のペリシテ人の姿を解き明かす 古代都市ガトの発掘調査

イスラエルのテル・アル=サフィ遺跡は、古代イスラエルの主要な敵として聖書に登場するペリシテ人の都市、ガトがあった場所として知られている。
発掘調査が現在進行中で、古代のペリシテ人の姿について、考古学的な成果から新たな事実が分かってきている。
現在のテル・アル=サフィ
毎年発掘が行われており、先日今年の調査が開始されたようだ。

約3000年前に、ペリシテ人は地中海岸周辺に居住しており、ガトは新たに開拓された都市だった。
この都市で最も有名な住民は、サムエル記にある羊飼いの若者ダビデの投石によって倒された巨人ゴリアテである。

2011/07/08

古代のイベリア人の宮殿が発見される スペイン・ハエン

1970年代初頭にスペインのハエンで発見されたイベリア人の居住地遺跡プエンテ・タブラス(Puente Tablas)の発掘調査で、400平方メートルに及ぶ2500年前のイベリア人の宮殿が発見された。
プエンテ・タブラスの発掘の様子
イベリア人は先史、古代からイベリア半島に住んでいた人々を指しており、古代ギリシャ・古代ローマの文献にその名称が現れている。