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2012/03/01

「バグダッドの雪」 古文書から古代の気候を復元する

アラブの古文書の天候に関する記述から、古代の気象を復元する研究が行われている。
写真はアッバース朝の文書
イスラムの黄金時代である紀元後816~1009年のイラクの学者や歴史家による記述、日記には、異常な気象パターンの解明につながる情報が残されているという。
過去の気象の復元は現代の天候との比較や、気候変動の解明に役立つ。
自然界には、木や氷床コア、サンゴ礁などが過去の気象に関する情報源となるが、人間の観察による情報は、史料に限られている。

2012/02/21

続報:クフ王の「第2の太陽の船」木材取り上げ開始 エジプト・ギザ

昨日記事を配信したエジプト・ギザにおける太陽の船復元プロジェクト第2期の開始について、各所で報道されている。

古代エジプト王の船 発掘開始(NHKニュース)

クフ王副葬品、部材採取を開始 吉村作治らのチーム(47News)


第2の太陽の船、木片の引き上げに成功(TBS News i)

クフ王の「第2の太陽の船」が納められた竪坑から木材の一部が取り上げられた。
2015年頃を目標に、木造船の復元を行い、公開する予定とのこと。
第1の太陽の船の尾部

2012/02/20

エジプト・クフ王の「第2の太陽の船」プロジェクト第2期開始 早稲田隊も参加

エジプト・ギザで20日に行われる国際記者会見で、エジプト考古省大臣Mohamed Ibrahim氏によってクフ王の「第2の太陽の船」プロジェクトの第2期を開始するという声明が出される模様だ。Ahram Onlineが2月16日に報じた。
このプロジェクトは、早稲田大学の調査隊と合同で行われている。
写真はクフ王の第1の太陽の船
調査チームは20日に船の木材サンプルの取り上げを行う。
サンプルの分析の結果から、船の復元に向けた詳細なプランを練り上げる予定だ。

2011/10/05

レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の作品 実在の科学的解明

レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の作品の存在が、科学的調査によって裏付けられるかもしれない。
その作品は「アンギアリの戦い」という題で、フィレンツェのベッキオ宮殿の壁に描かれていた。
1505年に制作が開始され、完成していれば、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の中でも最も大きいものになるはずだった。
画像は別の人物による模写

しかし壁画の制作は中断され、結局完成されることはなかった。
そしてイタリアの画家ジョルジョ・ヴァザーリがこの場所の改装を委託されるまで、60年にわたってそのままの状態で残されていた。

2011/09/08

オーストラリアの義賊ネッド・ケリーの首なし遺体を発見

オーストラリアで有名な無法者であり義賊・英雄として名高い、ネッド・ケリーの遺骨が発見された。
ネッド・ケリーはブッシュ・レンジャー(森を棲家とする盗賊)であり、130年前に絞首刑になった人物。
ネッド・ケリーの処刑前日の写真
ネッドの悪行は家畜泥棒、警官攻撃、銀行強盗、大地主への攻撃などがあったが、それらはいずれも経済的な支配者であった資本家たちへの攻撃ともみられ、貧しい人々にとっては義賊としての扱いを受けており、生前から人気が高かった。
彼の生涯は、小説・映画の題材にもしばしば取り上げられている。

2011/08/29

古代エジプト人はヘア・ジェルのようなものを使っていた ミイラの頭髪の分析結果

古代エジプト人は脂肪を用いた整髪料を使って髪を整えていたことが、ミイラの分析から判明した。
生前・死後も髪型を維持するために、ヘア・ジェルのようなものを使っていたのである。
王家の谷35号墓から発見された女性のミイラ

イギリス・マンチェスター大学でミイラの研究をしているNatalie McCreesh氏らは18のミイラから髪のサンプルを取得して分析した。

2011/07/28

「ドン・キホーテ」作者の骨探索計画 スペイン・マドリッド

歴史学者、考古学者のグループによって、「ドン・キホーテ」の作者ミゲル・デ・セルバンテスの顔を復元するために、セルバンテスの骨を探すプロジェクトが進められている。
ドン・キホーテの挿絵
セルバンテスの骨はマドリッド中央部のどこかにある修道院の壁もしくは床の下に埋められている。
セルバンテスの肖像については、彼の死の20年後、画家Juan de Jaureguiによって書かれた絵しか残っていない。

2011/06/30

100以上の彩色された神殿の建材を発見 エジプト サン・エル=ハガル


ファラオの彩色が施された建材
エジプト北部のサン・エル=ハガル(タニス)で、フランスの調査隊が100以上もの彩色された石灰岩の建材を発見した。
建材は古代エジプト第22王朝のファラオ、オソルコン2世の神殿に利用されたものと考えられている。

考古省のザヒ・ハワス氏は、これらの建材が後の末期王朝時代とプトレマイオス王朝時代に再利用されていた、と述べている。
建材が網羅的に発掘された後に復元研究を行い、本来どのような建築だったのかを明らかにしていく予定だという。

2011/06/29

スフィンクスの参道が10月にオープン エジプト・ルクソール

スフィンクス参道
エジプト、ルクソールでカルナック神殿とルクソール神殿の間をつなぐ参道「スフィンクス参道」が10月に観光客にオープンされることになった。

参道は当時の姿が再現されており、修復には5年の歳月が費やされた。
観光客は、古代エジプト人がかつてそうしていたように、参道を歩くことができる。
参道の脇には修復プロジェクトの過程で発見されたギリシア・ローマ時代の工房やワイン工場などが発見されている。

10月には、オープンを祝して特別なセレモニーが行われる予定。

2011/06/24

クフ王の第2の太陽の船・日本隊による発掘開始 エジプト・ギザ

古代エジプト第4王朝のクフ王のために建造され、4500年以上もギザのピラミッド脇に埋められていた大型の木造船「太陽の船」の2隻目の発掘作業が23日、カイロ郊外のギザで始まった。
第2の太陽の船が納められた溝の内部
太陽の船は長さ約30mの細長い溝の中に入れられており、上には41に及ぶ直方体の石材で蓋がしてあった。
今回その蓋石が取り上げられ、4500年間納められていた船の木材が、初めて直接人の目にさらされることになったのである。石蓋は重さ16トンに及ぶ。

2011/06/17

アイスマンは虫歯で歯周病だった 新石器時代の歯の病理

アイスマンの復元された姿
アイスマンは、1991年にアルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷(海抜3210メートル)の氷河で見つかった、約5300年前の男性のミイラの愛称である。

エッツ渓谷で発見されたことから、「エッツィ」とも呼ばれている。
人体そのものや着衣、道具類の多くが氷漬けになって保存されていたので、当時の文化・風習や病理などを明らかにする上で、アイスマンは最高の資料になっている。

アイスマンの死因については、最初は凍死であると考えられていたが、近年の研究から失血死であることがわかっていた。

このアイスマンの最新の研究成果から、彼が虫歯で、歯が摩耗しており、歯周病で苦しんでいたことがわかった。
カリフォルニア・サンディエゴで行われたミイラの研究の国際学会で発表されている。

崩壊の危機に瀕するピラミッドを21世紀の技術が守る

サッカラの階段ピラミッド
南ウェールズの会社が21世紀の技術を用いて、紀元前2700年のピラミッドの修復を行っている。

サッカラにあるジェセル王の階段ピラミッドは、エジプトで最古のピラミッドである。
このピラミッドが、1992年の地震後、崩壊の危機に瀕している。

シンテック社はホワイトハウスやウィンザー城の構造的問題に対して、ソリューションを提供してきた実績がある。
今回の4700年前のピラミッドに対しても、この先の4700年間も残り続けることができるよう、対策を講じているという。

2011/06/02

古代ローマの船に魚の貯蔵タンク 新鮮な魚を各地へ輸送していた

ローマ時代の船の船体に鉛のパイプが通っているものが発見されていたが、その用途については良くわかっていなかった。
イタリアの考古学者の研究によって、実はこのパイプが生きた魚を貯蔵するのに使用されており、水中に継続的に酸素を入れるための、巧みなポンプ機能を有していたという説が提出された。
発見されていた鉛のパイプ

歴史学者は、古代には冷蔵庫がなく、運んでいるうちに腐ってしまうので、魚を消費していたのは魚がとれる場所のすぐ近くに住んでいる人々だと考えていた。
もし、新説が事実ならば、ローマ時代の船は生きた魚を地中海中の港に運ぶことができた可能性がある。

2011/05/31

ヒッタイトのスフィンクス像をドイツからトルコへ返還

ハットゥシャのスフィンクス象
ベルリンにあるヒッタイトのスフィンクス像が、トルコに返還される。

このスフィンクス像は3000年以上前のもので、1934年以来ベルリンのペルガモン博物館にあったもの。この像がドイツとトルコの友好の証として返還されるという。

引渡しは11月28日に行われる。
この日は像が発見されたハットゥシャがユネスコの世界遺産に登録された25周年に当たる。

今後ドイツとトルコは博物館や考古学の活動で協力していくことを予定しており、この返還はその一連の活動の一部である。

2011/05/17

ギリシア・デロス島の遺跡整備計画策定

デロス島の遺跡
ギリシアの聖なる島「デロス島」はギリシアの中でも特に重要な遺跡として、世界遺産にも登録されている。

このデロス島の復元と管理の事業が実施されることが正式に決まった。
1873年からこの島で発掘を行ってきた、フランスの考古学研究所による提案がギリシアの考古会議で受け入れられた模様。

デロス島はギリシア神話のアポロ神、アルテミス神の生誕地として、両神の神殿があり、聖地とされていた。
かつてはヘレニズム文化の宗教的、芸術的、商業的な中心地として栄えた。