2011/07/16

ブルガリアでアポロン神の姿が刻印された青銅の硬貨を発見

ブルガリアの考古学者がギリシアの神アポロンの姿を描いた紀元前4から3世紀の青銅製硬貨を発見した。
ブルガリアの南東部、黒海岸の町ソゾポルの近くにある、聖マリナ丘陵を発掘している際に出土した。
聖マリナ丘陵の発掘調査の様子

青銅製の硬貨は片方にアポロン神の横顔が描かれ、もう片方にはオンファロスに座るアポロンの姿があった。
オンファロスとは、「大地のヘソ」と呼ばれ、地球の中心と考えられていた古代の石造の宗教的な遺物である。


硬貨は古代ギリシア時代に典型的なもので、紀元前4~3世紀の村の跡から発見された。
付近のソゾポルは古代ギリシア時代にはアポロニアと呼ばれる都市だったことがわかっており、この都市と関係があったと考えられる。

聖マリナ丘陵の発掘調査は2010年にブルガリアとフランスの共同調査隊によって最初の発掘が行われた。
このプロジェクトの目的は南のロポタモ川からソゾポルにあるケープ・アティヤまでの遺跡マップを作成することである。
ソゾポルの風景
ソゾポルの最古の集落は青銅器時代のもので、この地域の港の海底調査によって、かつての住居跡や陶器の工房、石製・骨製の道具類が発見されている。
この町は当初アンティアと呼ばれ、ミレトス人の長で入植者のアナクシマンドロスによってトラキア人の植民地となった。

町にはアポロン神殿が建設され、それにちなんでアポロニアと呼ばれるようになった。
巨大なアポロン像があったことで知られている。
紀元前4世紀にはこの地で硬貨の鋳造が行われ、アポロニアの名前とアポロンの絵柄が刻印された。

Bulgarian, French Archaeologists Find Apollo Coins from 4th Century BC

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