2011/07/12

雨の神トラロックの図像が刻まれた巨大な一枚岩を発見 メキシコ・モレロス州

メキシコのモレロス州でアステカの神が描かれた60トンに及ぶ巨大な一枚岩が発見された。
岩は8世紀のものだという。
発見された一枚岩
側面には農耕に関する図像が刻まれており、アステカ人によって雨の神トラロックを呼ぶためのものだったと考えられている。

岩に描かれた図像は農耕と水に深く結びついている。我々はこの岩が雨を呼ぶための儀式に使用されていて、ポポカテペトル山(メキシコ・プエブラ州にある火山。標高5426m)に向けておかれた可能性が高いと考えている」と考古学者Raul Gonzalez氏は語っている。


岩にはアステカの雨の神トラロッコの図像が刻まれている。
専門家らはこの岩が付近にあるソチカルコ遺跡と関連づけている。
ソチカルコはユネスコの世界遺産に認定されている遺跡。

岩には人間型の図像以外にも、4本足の動物が描かれているが、何を意味しているかは謎のままだ。

ショッピングセンターの建設工事の最中に偶然遺物が発見され、報告された。
その後メキシコの人類学・歴史研究所(Institute of Anthropology and History)によって調査が実施され、近郊にあるクアウトラ市につながる高速道路の近くで一枚岩の発見にいたったという。

アステカ人は、戦争好きで信心深い人々と考えられており、記念碑的な建造物を多く建設した。
その支配領域はメキシコ湾から太平洋岸にまで及んでおり、現在のメキシコ中央部を包含している。
アステカ文明はスペイン人のエルナン・コルテスによって1521年に征服された。

Mexico unearths monolith of Aztec God

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