2011/05/31
2011/05/30
ギザの大ピラミッド・秘密の通廊の先にある謎のマークを発見
クフ王のピラミッド |
このクフ王のピラミッドには、秘密の部屋につながる隠された通路があるとうわさされてきた。
その謎を解く鍵として注目されるのが、ピラミッド内部の「シャフト」だ。このシャフトに関する最新の研究成果が学術雑誌に報告された。
ピラミッドには4つの細いシャフトが確認されていたが、その用途については良くわかっていない。
ピラミッドの内部 |
そのうち2つは、ピラミッド内の一番上にあたる部屋「王の間」から伸びているもので、外に通じていた。
しかしその下にある「女王の間」から伸びている2つのシャフトは外には通じていないことがわかっていた。
シャフトは斜め上に向かって伸びており、用途は明らかではないが、通気孔もしくは亡きファラオの魂が来世へと向かうための通廊という説もある。
2011/05/29
トピック:イギリスはアマチュア考古遺物収集家のパラダイス
イギリス・サフォークで発見された金貨(credit: Reuters/PAS) |
2010年にはイギリス内で9万以上の考古遺物が博物館に記録された。
これは2009年の登録件数から36%増加したことになる。
その背景にはPortable Antiquities Scheme(PAS)という政府による計画があった。
Portable Antiquities Scheme(PAS)とは、「持ち運びできる考古遺物に関する取り決め」のことで、急増する一般人が発見した小さな文化財を記録するために、イギリス政府が運営しているボランティア計画である。
この計画は1997年に開始されたもので、イングランドとウェールズで実施されている。
2011/05/28
2011/05/27
衛星画像の調査で新たに17ものピラミッドを発見 エジプト
エジプトにおける衛星画像による調査から、17の失われたピラミッドが新たに発見された。
また、1000以上の墓、3000以上の住居址の存在が明らかになった。
赤外線イメージを用いた解析であり、地中の構造物を発見することができるという。
確認のための発掘調査はすでに実施されており、その中にはピラミッドと疑われる遺構も2箇所ある。
調査は、アメリカ・バーミンガムのアラバマ大学のエジプト学者Sarah Parcak博士によって始められたもの。
彼女自身、これほど多くの遺跡を発見できたことに驚いているという。
「ピラミッドを調査するのはすべてのエジプト学者の夢」と述べている。
また、1000以上の墓、3000以上の住居址の存在が明らかになった。
赤外線イメージを用いた解析であり、地中の構造物を発見することができるという。
確認のための発掘調査はすでに実施されており、その中にはピラミッドと疑われる遺構も2箇所ある。
実体写真と赤外線イメージングの比較(credit:BBC/Digital Grobe) |
調査は、アメリカ・バーミンガムのアラバマ大学のエジプト学者Sarah Parcak博士によって始められたもの。
彼女自身、これほど多くの遺跡を発見できたことに驚いているという。
「ピラミッドを調査するのはすべてのエジプト学者の夢」と述べている。
2011/05/26
ラマの糞がインカ帝国を生み出した? 最新の研究成果
インカの失われた都市マチュ・ピチュ |
ペルー・アンデスにあるインカ帝国のマチュ・ピチュは、6月にアメリカ人探検家ハイラム・ビンガム(Hiram Bingham)による「再発見」から100周年となる。
(ハイラム・ビンガムはあのインディアナ・ジョーンズのモデルになったと言われている)
マニュ・ピチュは1983年に世界遺産にも登録されている。
考古学の学術雑誌「Antiquity」に掲載された研究によると、ラマの糞がインカ帝国の発展の基盤となったという。
ラマ(リャマ)とは、哺乳類ウシ目(偶蹄目)ラクダ科の動物である。体高約1.2m、体重70~140kg。南アメリカのアンデス地方に多く住む。
2011/05/25
エジプト革命のドサクサにまぎれて現代の墓地を遺跡に建設 政府は撤去へ
新たに建設された墓地(背後はサッカラの階段ピラミッド) |
デモのドサクサにまぎれて、カイロのエジプト考古学博物館には暴徒が乱入、展示遺物の一部が盗まれるという騒ぎがあった。
2月にデモは収束しているものの、遺跡の警備は手薄になっており、その後も文化遺産の盗掘・盗難が相次いでいた。
エジプトの考古省の大臣となった、エジプト人考古学者ザヒ・ハワス氏は、自身のブログで被害の状況についても伝えてきた。
ブログの先日の記事で、遺跡の近くに住んでいてる人々が、革命の混乱に乗じて、遺跡の上に現代の墓地を築いていることを報じた。
2011/05/24
トピック:青銅器時代から続く町がダムの底へ? トルコ・ハサンケイフ
ハサンケイフの風景 |
しかし、トルコ南東部バトマン(Batman)地方のチグリス川流域にあるハサンケイフが、ダム建設によって水没する恐れがあるという。
トルコ政府は南東アナトリアのダム開発を急いでおり、ダムが完成すればこの地域の川の水面レベルが60m上昇する。
ハサンケイフは、ローマ、ビザンツ、アッシリア、アラブ、モンゴル、オスマン・トルコなどの数々の文明による支配を受け、それぞれの文明の痕跡が今も町に残っている。
中世にチグリス川に架けられた橋は、当時としては最大のものであり、今も残っている。
2011/05/22
「モナ・リザ」のモデル?の墓をあばく【続報2】
発見された頭蓋骨(credit: EPA) |
過去の記事
「モナ・リザ」のモデル?の墓をあばく (5月15日)
「モナ・リザ」のモデル?の墓をあばく 【続報】(5月16日)
聖ウルスラ女子修道院址の床面から1.5mのところで、人間の肋骨、脊椎とともに頭骨が発見された模様。
2011/05/21
2011/05/20
2011/05/19
アメリカ・ルート66のモーテルを遺跡として保護する運動
ルート66の看板 |
ルート66はアメリカ合衆国中西部・南西部の8州を通り、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた。全長3,755kmにおよぶ。アメリカの最初の国道の1つとして1926年11月11日に創設された。
ルート66は大陸を横断する国道として、アメリカ合衆国南西部の経済・産業の発展に大きく寄与した。20世紀中盤の映画や音楽などポップ・カルチャーの中にも多く登場し、多くの人々に愛された道であったことがうかがえる。
しかし、州間高速道路に取って代わられ、1985年に廃線となった。現在では、旧国道66号線(Historic Route 66)として、国指定景観街道(National Scenic Byway)に指定されている。
2011/05/18
2011/05/17
2011/05/16
モナ・リザのモデル?の墓をあばく【続報】
アルケオニュースで昨日投稿した「モナ・リザのモデル?の墓をあばく」の続報である。
レオナルド・ダ・ヴィンチによる絵画「モナ・リザ」(ルーブル美術館所蔵)のモデルであった可能性が高い、リサ・ゲラルディーニのものと思われる墓の位置が特定されており、現在発掘が進行している。
調査チームはフィレンツェ・聖ウルスラ女子修道院跡における2週間に及ぶ地中レーダー探査によって、地下の埋葬室を発見していた。
レオナルド・ダ・ヴィンチによる絵画「モナ・リザ」(ルーブル美術館所蔵)のモデルであった可能性が高い、リサ・ゲラルディーニのものと思われる墓の位置が特定されており、現在発掘が進行している。
調査チームはフィレンツェ・聖ウルスラ女子修道院跡における2週間に及ぶ地中レーダー探査によって、地下の埋葬室を発見していた。
2011/05/15
2011/05/11
海賊キャプテン・キッドの沈没船が水中博物館へ
キャプテン・キッドの肖像 |
キッドは当初海賊退治とフランス船の略奪を目的としていたが、英国以外の船ならどの船でも略奪するようになってしまい、喧嘩の末船員を殺害してからは本格的に海賊として海に乗り出すようになった。
最後はニューヨークで拘束され、イギリスに護送された後に海賊行為と船員の殺害容疑で投獄された。
1701年にはロンドンで絞首刑にされた。遺体はテムズ川の上の鉄製の檻に入れられ、2年間の間、見せしめとして放置された。
キッドは処刑直前に自分が隠した宝の在り処について話そうとしたが、そのまま処刑されてしまった。この逸話から、今もどこかにキャプテンキッドの財宝が眠っているという伝説が生まれ、数々のフィクションが生まれたのである。
2011/05/10
「平泉の文化遺産」世界遺産登録へ
岩手県の中尊寺などの寺院や周辺の遺跡からなる「平泉の文化遺産」と、世界でも珍しい動植物が生息している「小笠原諸島」についてユネスコの諮問機関は、それぞれ「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめた。
これによって「平泉の文化遺産」と「小笠原諸島」は、ともに世界遺産に登録される見通しが強まっている。
この内の1つ「平泉」とはどんなところであったか。
これによって「平泉の文化遺産」と「小笠原諸島」は、ともに世界遺産に登録される見通しが強まっている。
この内の1つ「平泉」とはどんなところであったか。
年輪がエル・ニーニョの1100年の歴史を解き明かす
太平洋東部の熱帯の高温期であるエル・ニーニョ現象とその正反対である低温期のラニーニャ現象は、世界の気象に重大な影響を与えていることがこれまでに知られてきた。
数か月先のエル・ニーニョ現象の様子を予測することは現在では当たり前になっているが、長期的な観測記録が不足しているため、地球温暖化のなかでどう変化していくかは予測できていない。
しかし、気象科学の専門家による国際的なチームによって、北アメリカ、特にアメリカ合衆国南西部の木の年輪から、過去1100年にわたるエルニーニョ現象の強度を表していることが明らかにされた。
これによって、エル・ニーニョ現象の長期的な予測を改善させることが期待できるという。
研究チームの主任はマノアにあるハワイ大学の国際太平洋研究センター(International Pacific Research Center)のJinbao Li氏。
数か月先のエル・ニーニョ現象の様子を予測することは現在では当たり前になっているが、長期的な観測記録が不足しているため、地球温暖化のなかでどう変化していくかは予測できていない。
しかし、気象科学の専門家による国際的なチームによって、北アメリカ、特にアメリカ合衆国南西部の木の年輪から、過去1100年にわたるエルニーニョ現象の強度を表していることが明らかにされた。
これによって、エル・ニーニョ現象の長期的な予測を改善させることが期待できるという。
研究チームの主任はマノアにあるハワイ大学の国際太平洋研究センター(International Pacific Research Center)のJinbao Li氏。
2011/05/07
コメ栽培種の起源 遺伝学的研究による新展開
ニューヨーク大学のMichael Purugganan教授らは、世界のコメの栽培種の起源は中国の1つの地域にあるという研究成果を提出した。
コメの栽培種はインドと中国の両方で生まれたとこれまで考えられていた。
大規模な遺伝子のリシーケンスによって、Purugganan教授とその研究チームは、コメの栽培種が9000年前の長江流域で生まれたことを突きとめた。
コメの栽培種はインドと中国の両方で生まれたとこれまで考えられていた。
大規模な遺伝子のリシーケンスによって、Purugganan教授とその研究チームは、コメの栽培種が9000年前の長江流域で生まれたことを突きとめた。
2011/05/06
2011/05/05
2600年前のケルト人女性の墓 未盗掘の状態で発見・ドイツ
ドイツで2600年前に埋葬されたケルト人の墓が未盗掘の状態で発見された。
墓はそのままの状態で、バーデン・ヴュルテンベルク州の考古学関連施設の庭に移設された。
全体で80トンに及び、トラックで運ばれたという。
墓はそのままの状態で、バーデン・ヴュルテンベルク州の考古学関連施設の庭に移設された。
全体で80トンに及び、トラックで運ばれたという。
2011/05/03
現存する馬で最古の種・遺跡から発見される イラン
北部イラン、マーザンダーラン州のゴハル・テペ遺跡で、カスピアンもしくはマーザンダーラン馬として知られる馬の遺体が発見された。
カスピアン馬は現存する種では最古のものである。
遺体は後期青銅器時代から初期鉄器時代に年代付けられる墓地から発見された。
現在のカスピアンの先祖にあたる、もっとも古い証拠になるという。
カスピアン馬は現存する種では最古のものである。
遺体は後期青銅器時代から初期鉄器時代に年代付けられる墓地から発見された。
現在のカスピアンの先祖にあたる、もっとも古い証拠になるという。
2011/05/02
フィリピンで2隻の沈没船が発見される 財宝満載?
海底からの引き上げ作業や調査を行う会社、「Oceanic Research and Recovery Inc.(海洋調査・回収会社、略称:ORRV)」は、フィリピンで2つ沈没船を発見したと4月29日に報じた。
これまでの調査で少なくとも1つの船は、マニラからメキシコのアカプルコに向かうマニラ・ガレオン船であると考えられている。
もう1つの船は内海のマニラ・ガレオン船で、東洋の交易品を購入するための銀と金を積んでいたようである。
地元のガイドがこの会社のメンバーに、この場所で発見された1786年製(カルロス3世)の銀のコインを見せたという。
2011/05/01
保存状態良好の古代ローマの船発見される イタリア・オスティア
ローマ帝国時代の港であったオスティアで、古代の船が発見された。
現在までに、11mにおよぶ船体の脇の部分が見つかっている。
港にはローマ帝国の最も大きい船団が配備され、帝国首都の物流の窓口であったが、今回の発見はその正確な位置に関する新たな情報になるという。
現在までに、11mにおよぶ船体の脇の部分が見つかっている。
港にはローマ帝国の最も大きい船団が配備され、帝国首都の物流の窓口であったが、今回の発見はその正確な位置に関する新たな情報になるという。
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