2011/04/13

エジプトの地下迷宮 大量の生後間もない子犬のミイラ発見

エジプトの砂漠の地下迷宮の発掘で、主に犬とジャッカルによる何万もの動物の遺体が発見された。驚くべきことに、多くは生後1日から数時間で殺され、ミイラ化されたようである。

犬のカタコンベとして知られるこの場所は紀元前747~730年頃のものであり、古代エジプトのジャッカルの頭をした墓の神アヌビスに捧げられたものである。


これらは最初に19世紀に記録されていた。しかし、全体的な発掘は行われていなかった。
イギリスのカーディフ大学の考古学者Paul Nicholson氏はトンネルの調査を実施し、その結果を報じた。

調査隊によれば、カタコンベに入れられた動物の数は、800万体に及ぶと推定している。この数から考えて、これらの動物は古代エジプトの首都メンフィスの周辺にあった飼育場で何千という数で育てられていたことが予測される。

「我々の発見は、人々と彼らが崇拝していた動物との関係について、また違った見方を提供してくれている。古代エジプト人は崇拝の対象となる動物とともに生きたのではない。なぜなら、多くの動物はものの数時間から1日で殺され、ミイラ化されているからだ」とNicholson氏はは語る。「これらの動物は厳密にいえば”犠牲”ではない。むしろ動物のミイラを捧げることは信心深い行為と考えられていて、動物は捧げる側と神との「媒介」として働いている」

1897年、フランスの考古学者ジャック・ド・モルガンがサッカラのネクロポリスの地図を出版しており、そこには犬のカタコンベの平面図が書かれていたが、遺跡の時期と発見の内容については情報がなかった。「このカタコンベについて、知られている事実は全くといっていいほどない」とNicholson氏は述べている。

参考記事
Millions of Mummy Puppies Revealed at Egyptian Catacombs

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