ストーンヘンジを建立した人の墓？ ウェールズで発見

 ウェールズのプレセリ丘陵にあるカーン・メニン遺跡で、ストーンヘンジを最初に建てた人々のものと考えられる墓が発見された。

ストーンヘンジ

この遺跡は、紀元前2300年にストーンヘンジの最初期に使用されたブルーストーンを切り出した場所と考えられる。
今回の発見が、この遺跡とストーンヘンジをつなぐ決定的な証拠になると期待されている。

何らかの儀式的な構造物の跡が発見されており、そこには2対の巨石が建てられていたと考えられる痕跡が残っていた。
ブルーストーンは最初期のストーンヘンジで利用されたもので、発見された遺跡との建築的なつながりがあるといえる。

墓は横穴式石室で、新石器時代の埋葬の構造物としては典型的なスタイルのもので、中はすでに荒らされていた。

ウェールズの遺跡とストーンヘンジとのつながりは、1923年に地理学者のHerbert Thomasによって最初に指摘されていた。
これは2008年に、ここ50年来初めて調査の許可がおりて、ストーンサークルの内部を発掘した結果、確認された。
ブルーストーンはストーンヘンジを建立するために、プレセリ丘陵からウィルトシャー州まで、240kmの距離を運ばれていったことがわかったのである。

ストーンヘンジの代表的な研究者であるGeoff Wainwright教授とTimothy Darvill教授が、カーン・メニン遺跡でのプロジェクトを主導している。
Darvill教授は「これは重要な遺跡の真実にせまる小さな鍵穴だが、我々の期待に完全に答えてくれた」と述べている。

この地域は多くの泉があり、先史時代において呪術的な癒しの効果があった可能性がある。
泉の存在はまた、遠く離れた建造物を建てるために、わざわざここの石を利用した理由と考えることができる。

Tomb found at Stonehenge quarry site



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