2011/10/06

中国・始皇帝陵の「百戯俑坑」が一般公開へ

古代中国では死者を埋葬する際に「俑」と呼ばれる人形を副葬する習慣がある。
陝西省にある秦の始皇帝の陵墓の周辺には、兵士や馬をかたどった「兵馬俑」が埋納されていることは有名である。
この始皇帝陵の南東にある「百戯俑坑」が10月から一般公開された。

始皇帝陵の周囲では180におよぶ副葬坑が発見されており、「百戯俑坑」はその1つ。
1999年に発見されたことから、副葬坑K9901号と命名された。

百戯俑坑はその他の兵馬俑坑とはまったく異なっている。
俑坑から出土した俑は戦闘用の服も鎧甲も身に着けておらず、上半身は裸で、下半身は簡単な衣装を着ていた。
あるものは片手をかざし、あるものは両手で何かをねじり、またあるものは脇に棒のようなものを挟んで踊っていた。
中国の古代の雑劇「百戯」の特色を示していることから、発見された場所は「百戯俑坑」と呼ばれるに至った。

ここからは青銅製の鼎も発見されており、これまで始皇帝陵で出土したものの中で、最も大きく、最も重いものだという。

New pits of Chinese terracotta figures opened



ラベル「古代中国」、「博物館」を含む記事

0 件のコメント:

コメントを投稿