2012/03/16

レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の作品 ついに発見か?

イタリアのヴェッキオ宮殿(フィレンツェ政庁舎)にある壁画の裏に、レオナルド・ダ・ヴィンチの「幻の壁画」が隠されている可能性が確認された。
ヴェッキオ宮殿の「500人大広間
ヴェッキオ宮殿の「500人大広間」にはジョルジョ・ヴァザーリの壁画「マルチャーノ・デッラ・キアーナの戦い」があり、その裏にダ・ヴィンチの「アンギアリの戦い」が隠されているのでは、という話は以前からもあり、実在の科学的解明に関する記事を、本紙でも以前に取り上げていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の作品 実在の科学的解明

壁画の裏に高性能カメラを通して調査した結果、実在する証拠を発見したという。

発見は、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の美術研究者Maurizio Seracini氏によるもの。
「アンギアリの戦い」の模写作品はパリのルーブル美術館に所蔵されており、氏は36年前からオリジナルの在処を調査していた。

空洞の外周部穴を穿ち、レンガ壁の裏側に空洞を確認することができた。
空洞に内視鏡カメラの画像には、レンガと絵筆を使ったと思われる痕跡が発見できたという。
また砂粒の採取を行い、X線分析を実施した結果、黒い顔料が発見されたという。
この顔料はダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や「洗礼者聖ヨハネ」で使われている茶色の上塗り絵の具に含まれる顔料と成分が似ているという。

まだ全貌は明らかになっていないが、少なくとも壁画が存在することは明らかなようだ。
調査は現在、政治家や一般市民から激しい抗議を受け中断されている。

参考記事
ダ・ヴィンチの失われた壁画を発見?
Data Support Theory on Location of Lost Leonardo da Vinci Painting



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