2011/09/27

トルコ・イズミルでローマ時代の豪邸跡が見つかる

トルコ・エーゲ海湾岸のイズミルで2000年前のローマ時代の豪華な邸宅が発見された。
邸宅は古代の都市スミュルナに位置しており、広さは400平方メートル、多くの部屋、浴室、キッチンなどがあった。

「多数の部屋、浴室、キッチンの存在は、この家に富裕層の人々が奴隷とともに住んでいたことを示しているようだ。発掘の過程で、彼らのライフスタイルの詳細を数多く見ることができた」と発掘を指揮する考古学者Akın Ersoy氏は語っている。

邸宅は古代都市スミュルナの発掘調査プロジェクトで発見されたもの。
スミュルナ調査はトルコのドクズ・エイリュル大学とトルコ文化・観光省が共同で行っている。3年前に発掘を開始して以来、市の中心部で邸宅が発見されるのは初めてのことだそうだ。

邸宅はおそらく2階建てだったと考えられており、多数の部屋と中庭を有する。
当初、洗面所とキッチンは1つの部屋に作られていたが、その間に壁を築いて両者を隔てている。
キッチンからは様々なポットや皿が発見された。
そのほかにもローマ文化を示す多くの遺物がこれまでに見つかっている。

ローマ時代の道も発見された。
そしてこの豪邸は道に面した形で建てられている。
Ersoy氏によると、ローマ時代の道が発見されたのも初めてのことだという。
これまでに発見された道は50mに及ぶ。

「邸宅が道に面して建てられ、キッチンや洗面所が含まれていることから、やはり邸宅は裕福な家族のものだったことを示している。当時の家屋では、キッチンや洗面所があることは珍しい」とErsoy氏。
「奴隷が邸宅には住んでおり、4~5人が一つの場所で眠っていたと我々は考えている」

また、このエリアからイヤリング、ブレスレットなどの小さな装飾品やオイルランプが発見されているという。
これらの遺物は、イズミル考古学博物館に収蔵される予定だ。

Ancient luxury residence of rich family found in İzmir



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