2011/09/21

ネアンデルタール人は15万年前にシーフードを食べていた

南スペインのネアンデルタール人は15万年前にすでに海産物を食べていたことが明らかになった。
これまで考えられていた年代よりもはるかに古い年代になるという。

スペインのトレモリノスにあるバホンディージョ洞窟の考古学的調査で、イベリア半島湾岸で集められた貝を割って開けるための道具や、化石化した貝が発見されている。
ヨーロッパ北部でこれまでに見つかっている海産物食の例よりも10万年も古い。
洞窟に居住していた初期のネアンデルタール人は、木の実、果物、アンテロープやウサギなどの動物などを食べていたとこれまで考えられていたが、そのレパートリーにはシーフードもあったことになる。

バホンディージョ洞窟では火を受けた二枚貝やフジツボが発見されており、中期旧石器時代のヒト亜科が食べるために貝を収集し、調理していたことを示している。

ヨーロッパやアフリカの初期のホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人とは独立しながらも、同じ進化の過程をたどっていたことを、この発見は示している。
「ネアンデルタール人による沿岸部の資源の利用が、これまでよりもずっと早い段階で行われていたことを示す証拠を提供してくれた」と調査を行っているセビリヤ大学の Miguel Cortés Sánchez氏は述べている。
南アフリカのピナクルポイント(Pinnacle Point)では、16万4000年前の現生人類による最古の貝食の痕跡が発見されているが、今回の例はこれとほぼ同時代にあたることになる。

Neanderthal man lived on seafood far earlier than previously thought



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