2011/09/13

万里の長城の一部は2重・3重の構造だった

中国の世界遺産、万里の長城は1筋のとてつもなく長い構造物である、とたいていの人は考えているだろう。
しかし、万里の長城はいくつかの部分で、平行する複数の壁があることが分かってきた。
万里の長城の一部を調査した結果、メインの長城と平行する2つから3つの小さな壁があることが判明した。
調査に当たった研究者によると、陝西省に位置している長城の一部は実は2つから3つの壁によって構成されているという。
こうした壁の建て方は、軍隊を駐屯させるのに便利で、防護としての壁の力をより強固にしてくれる。
中国の他の地域であっても、同様の構造があると考えられている。

中国政府は長城全体の状態を調べる目的で、2006年から長城の調査を重点的に行っている。
2006年4月に行われた中華人民共和国の学術団体「中国長城学会」の調査では、万里の長城が有効保存されている地域は全体の2割以下で、一部現存している地域も3割であり、残り5割以上は姿を消しているという報告があった。

長城は戦国時代(紀元前475年~前206年)に、北方からの異民族の侵略を防ぐために建てられたものが最初になる。
その後も改築、延長が行われており、現存している大部分のものは明代(1368年~1644年)に作られたものである。

China's Great Wall features parallel walls



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2 件のコメント:

  1. 上海には、長城はないんじゃ・・・

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  2. 陝西省の間違いでした。ご指摘ありがとうございます。

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