2012/02/28

メソポタミアの古代都市ウルの地で神殿跡を発見

イラクにある古代メソポタミアのシュメール人の都市、ウルで紀元前2500年の神殿が発見された。
これまでに、神殿の壁と同時代の墓が多数出土している。
現在のウルの風景
シュメール人の文明は現在のイラク南部を中心に栄え、ウルはその中でも極めて重要な都市であった。

ウルに人が居住を始めたのは紀元前5千年紀半ばであるが、都市が本格的に拡張を始めるのは紀元前4千年紀に入ってからである。
この場所からはシュメール初期王朝時代の墓が発見されており、当時の社会や王達についての情報が多く得られている。

シュメール人は最古といわれる都市文明を築いた人々であり、用いられた楔形文字は最も初期の文字として知られている。
シュメールの言語、文化は周囲のセム系の民族とは異っており、その起源は未だ謎に包まれている。
旧約聖書のアブラハムはこの地で生まれたとされている。

発見したのはイタリアとイラクによる合同調査隊であり、場所はウルの都市の中でもテル・アブ・タビールと呼ばれている場所とのこと。
イタリアの調査隊はこの他にもアッシリアの軍事的な都市であったニムルドの調査を行っている。

Scientists find 4500-year old temple in Ur in Iraq


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