2012/02/23

エジプト・アスワンで高官の木棺が発見される

エジプト・アスワンにあるクッベト・エル=ハワ(Qubbet el-Hawa)で高官のものとされる木棺が発見された。
クッベト・エル=ハワで発見された人型の木棺の写真 Credit: EuropaPress/A.J.
発見したのはスペイン・ハエン大学の調査隊であり、2008年からこの遺跡で調査を行っていた。
今年の1月に発掘を開始して以来、20体ものミイラを発見している。
発見した墓は紀元前1830年頃のものだという。

調査隊を率いているのはAlejandro Jiménez Serrano教授であり、ハエン大学からは16人のスタッフが参加している。
その他、スペインのグラナダ大学やイギリスのロンドン大学のスタッフもいる。

Serrano教授の話では、調査隊は多くの異なる分野のスタッフから構成されており、幅広い視点からの研究を可能にしているという。
RTIや3次元測量などの技術も取り入れられており、ヒエログリフの解読も、従来よりずっと精確に行うことができるそうだ。

(RTIについては本紙でも取り上げたことがある)
「考古学・歴史学に新しい「光」を当てる技術 RTI 」(2011年7月26日)

クッベト・エル=ハワは紀元前2550年頃から使用されていた墓地であり、アスワン地域での重要な人物が埋葬された場所と考えられている。
この場所はナイル川西岸の小高い丘であり、斜面の岩盤には40もの岩窟墓が残されている。
この丘陵は、付近を見下ろす絶好の場所となっており、重要な観光スポットでもある。

アスワンは古代エジプトの南の境界であり、南のヌビア地域(現在のスーダン)との交易における重要な拠点だった。

Stunning face hidden for thousands of years: Wooden sarcophagus is unearthed at Egyptian necropolis



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