2012/02/10

聖書の預言者「ヨナ」の地で要塞跡を発見 イスラエル

イスラエル南部の都市アシュドッドにある丘で、聖書に登場する預言者ヨナの時代の要塞址が発見された。
この丘は「ヨナの丘」と呼ばれており、預言者ヨナが埋葬された場所であると伝えられている。
ヨナの丘の遺構 Credit: Israel Antiquities Authority
発見されたのは幅1m以上の巨大な壁であり、紀元前8世紀後期から前7世紀初頭に年代づけられるという。

発掘を主導しているイスラエル考古局のDmitri Egorov氏の推測によると、壁は第1神殿期(紀元前10世紀~前5世紀)の大きな建造物の基礎を構成するもの。
聖書の預言者ヨナが活動していたのは紀元前8世紀頃であり、その年代に合致するそうだ。

イスラエル考古局、アシュケロン地区担当の考古学者Sa'ar Ganor氏によると、「ヨナの丘」は海抜50mの高さにあって、アシュドッドでは一番高く、海やナハル・ラキシュ河口に位置するテル・モル(Tel Mor、古代の船の停泊地だったと推測されている)、テル・アシュドッドなどの重要な場所を見渡すことができるという。戦略的に重要な立地であることから、第1神殿期の要塞が存在することは不思議なことではないとGanor氏は述べている。

この時期に、要塞に居住していた人々が誰であったかについては、2つの可能性があるそうだ。
1つはアッシリアであり、彼らは鉄器時代にこの地域の支配者であった。
もう1つはユダの王ヨシュアが要塞を占拠していた可能性である。
彼は紀元前7世紀にアッシリアの版図を奪取し、アシュドッドからヤムまでを支配下に置いたことで知られている。

At ‘Giv'at Yonah’, in Ashdod, Archaeological Finds were Uncovered that Verify the Existence of Life there at the (February 2012)


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