2012/12/28

マヤ暦「世界の終末の日」の騒ぎで遺跡に被害

「世界の終末の日」としてグアテマラの遺跡に集まった観光客によって、マヤ文明の大都市ティカルの石造神殿が被害にあった模様だ。
ティカルの神殿Ⅱ

遺跡のテクニカル・アドバイザーであるOsvaldo Gomez氏は「悲しいことに、多くの観光客が神殿Ⅱに昇ってダメージを与えてしまったようだ」と述べている。
「お祭りをするのはいいのだが、これが世界遺産であることを(観光客は)もっと自覚してほしい」とGomez氏。

Gomez氏はどういったダメージがあったのかを明らかにしていないが、遺跡に登ることは禁じられており、ダメージは修復不可能と述べている。

ティカルの神殿Ⅱは高さ約38mあり、ティカルの中央広場に面している。ティカル遺跡でも特に有名な遺構だ。
2012年12月21日は約5200年の周期を持つマヤの長期暦の最後の日となった。これが、世界の滅亡を示すと信じている人も、かなりの数いたようだ。

当日は7000人以上の観光客が、マヤ族の神官達が儀式を執り行う様子を見にティカルを訪れた。
もっとも、このイベントは観光客向けのものであり、マヤ族とはほとんど関係がないという批判もあったようだ。

観光客の増加は地元の経済に潤いを与えるが、バカ騒ぎは考え物だ。

Mayan temple damaged by doomsday parties



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